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高野山真言宗別格本山西大寺の寺紋と、開山1250年紀念大法会のヴィジュアルアイデンティティ。

Visual identity, Logo design, Print design

岡山県に位置する西大寺は、2028年に開山1250年を迎える。余りにも長い歴史を持つ西大寺は、その長い歴史ゆえ、これまでに定められた寺紋が存在しなかった。開山1250年を迎えるにあたり、初めて寺紋を制定する運びとなり、寺紋のデザインと奉納を行った。

この寺紋は、宇宙における壮大な人間進化の過程を描いている。人間が神や仏から無意識的に受け取った叡智を、様々な人生のドラマを経て、新しい人間の人智へと昇華し、神や仏へ人智を捧げるという循環のプロセスを描いている。

上部から下方へ伸びるアーチが神や仏の叡智を表し、下部にある2つのアーチが精神的、物理的な意味で人間存在の地盤を表す。それら拠り所から出発した人間精神は、力強く上方へ伸びるアーチで表現されるが、その過程で人間は様々なカルマを経験する。その様が左右に3つあるアーチで表される。様々な輪廻を経て人間は神や仏から無意識的に受け取った叡智を昇華し、新たな人間精神としての玉を創り上げる。玉の上部にある下方を向いたアーチが神々の触覚であり、人間は自身が創造した新たな精神を神々へ捧げ、ここに循環が完成する。

開山1250年紀念大法会の為に特別に限定で作られた御本尊御開扉特別御守をデザイン。

散りばめられた11個の寺紋は、西大寺の御本尊であり、33年に一度だけ御開扉される、十一面千手観音菩薩からインスパイア。11の顔で全方向を見渡し、千本の手であらゆる衆生を漏らさず救済しようとする観音菩薩を見立てた。

通常、織物で作られる伝統的な御守を、透明なアクリル素材、玉虫色に輝く箔押しを組み合わせ、現代的に再解釈した。

開山1250年紀念大法会の為のヴィジュアルアイデンティティ。開山1250年を迎える2028年は、33年に一度の御本尊御開扉の年でもある。この大法会に相応しいヴィジュアルアイデンティティとして、光柱をイメージした神々しい印象のグラフィックをデザインした。

御本尊が御安置される扉が開く時、御本尊から放たれる神々しい光が扉から漏れ出す情景は勿論のこと、御本尊と対峙した時に、そこから人間が何らかのインスピレーションを得て、自身の内面と神的精神が繋がる光柱が、それぞれの人間自身に立つことをイメーシしてデザインを行なった。

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