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ユウタ・タカハシ「色彩は感情の表れ」(日本語訳・原文はこちら)
今週のCreative Chairは、色彩とミニマリズム、そして印象的なグラフィックデザインとその背後にある精神について、日本で活動するユウタ・タカハシと話します。
あなた自身とあなたが行っていることについて、もう少し詳しく教えてください。
私は日本で活動するアートディレクター兼デザイナーです。ブランディング、グラフィックデザイン、パッケージデザイン、エディトリアルデザイン、ウェブデザイン等、幅広いデザインを行っています。
ミニマルスタイルのデザインにあなたを導くのは何ですか?
現代は物が溢れすぎていて、それによって人々は様々な面で不感症になっていると思います。物で埋め尽くされた空間に「スペース」を与えるようなデザインを施すことで、人々がふと我に返る瞬間を生み出したいと考えています。
あなたの仕事の多くはモノクロです。 この色の選択は、ミニマル主義のさらなる表現か、個人的な好みの問題ですか?
色彩は感情の表れです。ある一定の感情をデザインによって表現しなければならない場合、私たちは色彩を使用します。例えばTsunami Appなどは、津波の危険度を知らせるためにパープル、レッド、イエローの3色のカラーを全面に使ってデザインしました。
どのプロジェクトを最も誇りに思っていますか(そしてその理由)?
個別のプロジェクトというより、私はデザインについていかにその物事の本質にたどり着けたか? ということを重要視しています。私は、デザインは四つの階層に分かれると考えていて:
1) 個人の領域
2) 周囲の領域(限定的)
3) 空間的な領域(地球的)
4) 時間的な領域(歴史的)
それぞれ、1〜4番の階層に到るほどデザインは難しくなります。しかし深い階層の中で仕事をするほど、その仕事の重要性や社会的価値は増すと考えています。
そして最後に、あなたが死んで曲として生まれ変わった場合、その曲は何でしょうか?
それは「風」です。風の音は聴く人によって音楽にもなれば、ただの風として片付けられてしまいます。しかし一度、風を音楽だと捉えれば聴く人の感覚によって如何様にもアレンジが出来ます。私は、聴く人がいくらでも自分で音楽を生み出せる様なデザインをしたいと考えていますし(詰まる所、私にとってデザインとは人々の創造性の解放についての挑戦なのかもしれません……)、つまり曲として生まれ変わっても、その様な存在でありたいと考えています。
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